名画家に使用されたリトグラフ

絵画には様々な技法があります。
その一つにリトグラフという技法が知られています。
これは、ドイツで18世紀に発明された版画形式の技法の一種です。
平版画を使い、版画を彫ったりはせずに、水と油との反作用を利用して絵具を付着させる手法です。
リトグラフでの絵画作品の特徴としては、線の強弱、きめ細かな線や筆の効果など描写したものをそのまま紙に刷る事が可能で、多色刷りも可能な事から、独特の質感が出せる事です。
このリトグラフを利用した名画家には、ロートレック、マルク シャガール、パブロ ピカソ、エドウァルト ムンクなどが知られています。
日本では、1868年に下岡蓮杖が初めてこの技法を使用し、山本芳翠、東山魁夷らもこの技法を絵画に使用していました。
絵画に興味のある方には、この技法により、色が重ねられますので表現する色の幅が広がり、明るくカラフルな作品が多く、装飾性に優れています。
油絵とは異なった趣が楽しめる絵画としても親しまれています。