リトグラフの特徴とその販売

現代美術の版画の中でも多数の作家が愛用しているものとして、リトグラフがあります。
もともと石版の上に直接油性インクなどで絵をかくことが出来、その上に酸性の液を塗ることで絵を描いた部分のみにインクが残り、版画として形に出来るものにしあげていきます。
もっとも大きな特徴としては木版版画のように線を彫っておのではなく、直接石版の上に絵をかけるからこそ出来る作品が多いことです。
そのため、東洋の版画のように彫師といわれる人材を必要とせず、絵を描く画家自ら手を下して作品を刷り上げることができます。
海外の画家だけではなく、日本国内での画家の数も年々増加しています。
作品の中にはカラーのものも多く存在しており、美術館でも専門のコーナーや展示会を開いているところも多いのです。
昨今では部数を多く作れるようになったからこそ、インターネットの総合通販サイトなどで販売されることも増えてきており、オンライン販売によって名の知れる作家も増えてきています。