よほどの資産家や美術館でもなければ、有名画家の原画を購入することなどできないですね。
それでも、大好きな画家の作品を自宅に飾ってみたいという夢は、多くの方が抱くものだと思います。
そんな方には、リトグラフによる複製画がおススメです。
手軽に絵画を手に入れるには、カレンダーやポスターなどもあります。
しかし、ポスターでは紙が薄く、色落ちなどの心配もありますし、額に入れて飾るというのには安っぽすぎます。
これに対して、リトグラフは正確に転写されて、色合いなども美しく仕上げられるので、まるで本物と思えるほどの美しさで、額に入れても見栄えがします。
しかも値段は数万円と、原画の1000分の１以下の価格で買うことができます。
リトグラフがどのように作られているのか、ちょっと製造方法を確認しておきましょう。
まず、石灰石や金属版・アルミ版などの版材の上に、リトグラフ用の油性の解墨鉛筆などで絵を描いていきます。
その後、画材の余分な油脂分を取り、ベタツキをなくすために、その上から滑石粉末を撒布します。
さらに少量の硝酸を加えたアラビアゴム液を全体に塗っていきます。
そうすると、絵の部分だけが浮き出てきます。
それを紙に転写することで、美しい絵を何枚も刷ることができるのです。
こうして出来上がったリトグラフは、絵に詳しくない方ならば、画家が直接描いた本物と見まがうほどです。
絵に詳しい方でも、自宅に手軽に飾るには十分満足できる仕上がりになっています。